フィードバックの意味?ビジネスでの成果に大きな影響を与える理由

フィードバックという言葉は、元々は電気工学の用語で

電気回路から出力されたものの一部を入力側に戻す

といった意味があります。

ところがビジネスシーンにおいても「フィードバック」という言葉がよく使われますが、ビジネスにおけるフィードバックには、どういった意味があるのでしょうか?

今回はその意味とフィードバックがビジネスで成果を出すためにとても影響力が大きいと言われている理由などについてまとめてみましたので、ぜひご覧ください!

Contents

フィードバックは成長の機会

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ビジネスを進めていくスタイルは会社によっては異なるとは思いますが、おそらくフィードバックの効果を調べているあなたにとっては、ビジネスは他人とコミュニケーションをとりながら、プロジェクトを進めていくことが日常茶飯事なのではないかとと思います。

この時、フィードバックをする目的としては相手(自身)の成長を促し、結果ビジネスでの成果につながることが最終的なゴールになります。

こうした「成長の機会」として活用するためには、どのようなことを注意するとよいでしょうか?

事実を客観的に伝えることがフィードバックのファーストステップ

フィードバックには2種類あり、ポジティブなフィードバックと、ネガティブなフィードバックです。

フィードバックを相手にするときに、まず前提として大切なのは、コミュニケーションを取る中で

「相手が発信している事、やっている事を、まずそのまま相手に返してあげること」

が大切です。

ポジティブあるいはネガティブに感じているのは自分自身であり、そのように評価しているのも自分自身ですが、まずは相手がやっていることに評価などの色をつけず、そのまま鏡のように返してあげるところからスタートします

なぜそのまま返すことが大切なのか?

フィードバックの目的は最終的には相手に気付きを与えて、態度や行動を変化させ、ビジネスにおいてであれば望ましい成果を獲得するために、相手の成長機会にしてあげることが大切です。

そのため、あなたが相手に伝えたいことは、必ず目的があり、こうしてほしいんだ!という意図があるはずです。

ところが、それをそのまま伝えて、果たして相手は納得して行動ができるのでしょうか?

一方的なコミュニケーションでは、指示された、ダメ出しされた、言われたから仕方なくやる、という気持ちを醸成する可能性が高くなります。

「そのまま相手に返してあげること」の中身としては、客観的に話している言葉や様子を伝えることもあれば、聞き手側があるあなたがどう受け取ったのか?という感情を伝えることもありえます。

出発点としては、それを伝えてあげることで、事実をお互いの共通認識としてコミュニケーションをスタートさせることが、最もフィードバックを行うことで成果につながります。

それはなぜか?

もう少し詳しくみていきましょう

事実(fact)からはじめることの重要性

結論から言うと、お互いの認識があっている状態がスタート地点となるため、このスタート地点がズレていると、いくらフィードバックやディスカッションをしても時間の無駄になってしまうから、なんですね。

ビジネスにおける問題解決の基本はスタートとゴールの明確化

ビジネスにおいてはスタート地点のA、目指したい状態・理想の状態であるゴール地点をB、そしてA⇒Bまでどのように到達していくかというプロセスのC、の3つが存在します。

ビジネスでより望ましい・理想の成果Bを出すために、どんな手法Cを使うかを議論するうえで、出発点Aがズレていると、いくらBやCを議論してもダメですね。

なのでまず、フィードバックをもらうことで、自分自身を客観的に見ることができることが大切です。

そのうえで、プロセスCの質を上げていくために、どのような軌道修正が必要かが初めて議論ができるわけです。

自分のことは自分が一番よく知っているという嘘とは?

自分がとっている言動は、一番自分自身がよくわかっている・・と思いがちなのですが、人間が持っている五感は、自分の「外側」を感じるためのセンサーなので、自分自身のことが良くわかっていないことが多いのです。

よって、まず自分の言動が客観的にみてどのような状態なのか、良い点・悪い点などもふまえて、他者からみて現状を知ることがとても大切になります。

その客観的な事実を知ったうえで、それは望ましい状態なのか?改善すべき点はないのか?など検討していくという順序が良いわけです。

スタート地点を正しく知れば軌道修正は早い

このようにスタート地点である今の状態について、フィードバックをもらうことで正しく知ること。

そうすることで、自分自身が理想とする言動に変化させていくためには具体的にどこを注意すればよいかがわかるようになることがおきます。

結果、望ましい結果を手に入れやすくなるわけです。

自分自身を客観視するというのって、何気に難しいことなんですね。

人間関係の中で、自分自身の立ち位置や状態を、第三者の目から客観的にみてもらうことが大切であり、その情報をもらうために効果的なのか「フィードバック」をもらう

ということです。

望ましいフィードバックのやり方は主語を自分にすること

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フィードバックはただ単にすればよい、というわけではなくより効果的なやり方が存在しますので、少しご説明しますね。

逆効果になってしまうフィードバックとは?

まず、いくら事実を伝えるフィードバックだったとしても以下のようなものでは逆効果となります。。

・非難する:相手の欠点や短所などを指摘し、改善を求めてしまう
・評価する:相手の言動に対して優劣をつけ、自分評価を伝えてしまう
・強制する:望ましくない言動なので、変えることを強いる

あなたも普段のビジネスシーンにおいて、やってしまっている事柄ではなかったでしょうか・・?

もちろん、非難・評価・強制すること自体が悪い、という話ではありません。

ビジネスにおいては、緊急度などもありますので、そうすることが必要な時もありますよね。

フィードバックを受け取りやすくする工夫

ただし本来であれば相手に望む言動を変化させて、仕事での成果に影響を与えるためには「自分を主語にして記述的に伝えること」がとても大切です。

それはなぜなのでしょうか?

逆に立場になって考えるとわかると思います。

あなたは、他人から「非難され、評価され、強制される」ことで、自分の言動を変えたいと感じますか?

人間は少なくともプライドや自尊心があるので、他人から非難されたり、評価されたり、強制されたりすると嫌な気持ちになりますよね・・?

たとえそれが正しいことだったとしても、素直に受け入れられるかというと、正直反発したくなる気持ちが出てくるのではないか・・と思います。

よって

相手が受け取りやすい形で、「自分を主語に、記述的に」フィードバックを行い、相手に返してあげる

ということがポイントなんですね。

その結果として、相手としてはもらったフィードバックを素直に受け取りやすくなります。
そして新しい気づきが生まれ、相手自身がどうすれば良いか?どう軌道修正をすればよいか?ということを自然と考え始めることができるのです。

まとめ
いかがでしたでしょうか?

今回は、ビジネスにおけるフィードバックの意味と、フィードバックをするときにより効果を出すためのポイントやその理由について、まとめてみました。

ビジネスにおいて相手とのコミュニケーションは必須と思いますが、こうしたフィードバックということを意識して、効果的に相手を成長させる機会としてコントロールすることが、最終的な大きな成果につながりますので、ぜひトライしてみてください。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
お役に立ちましたら、シェアしていただけると嬉しいです。

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