あなたもコールオプションやプットオプションで利益を出すために、いいトレード方法というものはないかな・・と感じたことってありませんか?
オプションの買いと売りの特性を把握した上での戦略を考えてみたいと思いますので、ご覧ください!
以下の説明は対象となる原資産として日経225を前提にしています。
Contents
オプションの売りと買いの特性の整理
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まずは、オプションの売り、買いの特性の差を確認しておきましょう。
株価 下落 株価 横ばい 株価 上昇
コール買い 限定損失 限定損失 利益
コール売り 限定利益 限定利益 損失
プット買い 利益 限定損失 限定損失
プット売り 損失 限定利益 限定利益
上の表から以下のことが分かります。
売りオプションについては利益幅は限定されるが、損失幅には上限がない、もしくはかなり大きな損失になる可能性があります。
逆に、買いオプションについては利益幅には上限はないけど、損失幅は限定されます。
この特性に着目すると、何か戦略がありそうではないでしょうか。
売りオプションの利益は限定ではあるものの、チャンスが多そうです。
しかし、大きな損失を起こすリスクもあります。
そこで、この売りリスクを軽減する方策がないかを考えてみましょう。
オプション取引で利益を出す方法
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プットオプションについて考えてみたいと思います。
なお、コールオプションについても、同じ考え方でアプローチできるので、どちらで実行しても構いません。
先ほどの売りリスク軽減のために、ヘッジの考え方を取り入れて、売りオプションと買いオプションを併用します。
具体的な例で説明をします。
現在の日経平均が 22300円とします。
権利行使価格が22000円のプットオプション(プレミアム 160円)を1枚売り、21875円のプットオプション(プレミアム 120円)を1枚買います。
前者によって、
160円×1000株 = 16万円のプレミアムを受け取り
後者によって、
120円×1000株 = 12万円のプレミアムを支払います。
従って、差し引き
16万円 - 12万円 = 4万円の プレミアムを受け取ることになります。
(期日に株価が22000円以上の場合)
プットオプションの売りも、プットオプションの買いも、権利行使しないので、プレミアムの4万円受け取りのままです。
(期日に株価が22000円以下の場合)
プットオプションの売りでは差金決済による損失が発生して、株価が下がるほどにその損失額は大きくなります。
そして、プットオプションを買った 21875円まで下がった時の差金決済による損失額は
(22000円 - 21875円)×1000株 = 12万5000円
となりますが、4万円のプレミアム受け取りがあるので、差し引きで
12万5000円 ― 4万円 = 8万5000円
の損失額となります。
そして、21875円よりどれだけ下落しても、損失額が8万5000円以上になることはないのです。
それは、プットオプションの買いがヘッジ機能の役目を果たしているからです。
即ち、プットオプションの売りによる損失額の増加分が、プットオプションの買いによる利益増加分によって帳消しになっているということです。
この例では、一回あたりの最大利益は4万円、最大損失は8万5000円となり、勝率が7割以上であれば利益を確保できることになります。
株価が今よりも上昇しなくて少々下がっても利益が得られることを考えると、勝率の7割以上というのはそんなに難しくないのではないでしょうか。
まとめ
他にも、オプション取引で利益を得る方法は色々と考えられると思います。
冒頭の表にまとめた特性を念頭に、様々なアプローチがあるでしょう。
そして、ここに書いたアプローチも含めて注意をすべきことがあります。
いきなりリアルなトレードをするのではなく、まず、トレードのシミュレーションを行うことを強くお奨めします。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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