リトミックとは?心理学的な効果やメリットと音楽療法との違いも

例えばお子さんが大きくなってそろそろ習い事を・・と考えるあなたは
最近は色々な習い事があってどれにしようか迷ってしまいませんか?

そんな中でもリトミックというのは聞いたことがないというかもしれませんね。

今回はそのリトミックにおける心理学的メリットと音楽療法との違いについて
ご説明していきたいと思います。

Contents

リトミックって何?

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まずリトミックとは?というところですが、これは
音楽に自らも参加する・まねをする幼児教育のことです。

「わずか何歳にして・・できる!」
「天才児現る・・・!」

などなど早い段階で卓越した技能を求められる風潮があったヨーロッパ音楽界は
音楽の英才教育、幼児教育が盛んでしたが当然限界もありました。

スイスの作曲家ジャック・ダルクローズが考えついたのは
当時主流だった「練習に次ぐ練習」や「音楽理論の詰め込み」
とは違う画期的なものでした。

どういうことかというと、
リズムに合わせて身体を動かすという最初の段階
ソルフェージュ(音楽における読み書きのことです~)
そして即興演奏と段階を経ることで、のびのびと音楽に
心を開いてゆこうという考えであり、教育法です。

お母さんのひざの上で0歳児のお子さんが音楽に合わせて
身体を動かしたりタンバリンなどを使ってリズムを取るなど
かなり早い段階から参加できるのも特徴ですね。

心理学的な面からみたメリットって??

情動調律という言葉をご存知の方は少ないと思いますが
ひらたく言うと察しと思いやりです。

相手の状況や行動から相手がどんな気持ちでいるかを察し
それに合わせた言動を取ることを言うんですけれど。

感情心理学では基本的な感情から様々な種類の感情が分岐すると
考えられていますが、その感情の分岐を助けてくれるのに
音楽はとても有効
だという研究結果があります。

また、月9ドラマ「ラヴソング」では
どもり癖のある子供が臨床心理士と一緒に歌を歌うことで
少しずつ心を開いてゆくという場面もありました。

確かに言葉と違い歌であればどもり癖があっても左右されずに
コミュニケーションが取れますもんね。

さらに、音楽に親しむことで脳内のアルファ波も出やすくなります。

リラックスして熟睡しやすくなるので
まさに成長期のお子さんには嬉しい効果ですね。

心理学でいう音楽療法とは違うの??

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音楽療法と決定的に違うのは、お子さん自らも
「リズムを取る」
「保育士のマネをする」
などを通じて主体的に参加できるところですね。

たとえて言うなら、劇を観るのと
自分でも参加する違い
という感じでしょうか。

自ら創意工夫をすることで脳の成長はめざましいものになります。

言葉を話せる年齢でなくても、また上手くしゃべれなくても
自分の気持ちを音楽によって表現できると思う気持ちがコミュニケーション能力
そして人とコミュニケーションをとろうとする意志を大きく育てます。

ただ、違うといっても音楽療法の一部だと考えることもできます。

アートセラピー(芸術療法)の領域に含まれるので
幼いながらに悩みや苦しみがあったとしてもそれにとらわれることなく
前を向いて歩んでゆこうという気持ちが育ちます。

また、幼児教育にのみ触れてきましたが
痴ほう症予防あるいは痴ほう症のご家族とコミュニケーションを取るときに
とても有効な手段ともなる
のではないかな・・と個人的には思います。

まとめ

「リトミックとは何か?」をついつい熱く語ってしまいましたが笑
調べれば調べるほどに「こんな画期的な教育法があったなんて」と
驚いてしまいました。

思えば私の幼児時代TVの歌にあわせておもちゃの太鼓を叩く
私を見守ってくれた両親がしていたことも、知らなかったはずですが
リトミックの一種になるのかなーと思ってしまいました。

ぜひぜひおすすめしたい教育法ですが
必ず全員が実践するべしとも言い切れないので参考までに
ここにメリットを書いてみました。

・リトミックとはジャック・ダルクローズの考案した音楽による幼児教育

・心理学的メリットは情動調律、感情の分岐、言語を超えた
コミュニケーションや脳のアルファ波分泌を助けてくれる
こと

・音楽療法との違いは聴くだけでなく自分も参加することにある

・しかし音楽療法、芸術療法の一種ともいえる

参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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