社会人1年目が辛いし自信が無い・・心理と克服するための対処法

あなたも社会人1年目で仕事に慣れてきたことではないでしょうか?

社会人として新しい職場環境に馴染むと、職場の人間関係や仕事内容にもある程度の見通しが立つのではないかと思います。

もちろん、そこには良い面もあれば、悪い面も含まれているものですよね。

実際の若手社会人を対象とした調査でも、社会人1年めに当たる時期から

「こんなはずではなかった・・」
「もっと良い会社があるのではないか・・」

と感じているという結果が示されています。

そこで今回は、自信を無くしてしまったときに、どのように克服していくべきか?対処法は何か?について、心理学的な視点からアドバイスできたらと思っていますので、ぜひお読みください!

Contents

社会人1年目が辛くて自信を無くしてしまう原因

さて、まずAさんという入社3か月目の社員という想定で1つ見ていただきたいケースがあります。

Aさん、これまでの新人研修や顧客対応を順調にこなし、仕事にも慣れて自信が付いてきました。

しかし、そんなあるとき、商談先で顧客から書類ミスを指摘されてしまいます。

実は、その書類はAさんの上司が作成したものでした。

Aさんはその場で何もできず、先輩がすかさずフォローすることで事なきを得ました。

さて、もしこのとき、あなたがAさんであればどのように考えるでしょうか。

次のⅠ~Ⅲの選択肢の中から、最も当てはまると思うものを1つ選んで下さい。

Ⅰ:上司が作成した書類でも、しっかりと確認すべきであったと反省する

Ⅱ:その場でフォローできなかったことを悔やむ

Ⅲ:どちらも自分では仕方がなかったと思って諦める

自分は何もできない・・を学んでしまう落とし穴

さて、あなたは上記のうち、どの選択肢が当てはまりましたか?

先のケースでは、大なり小なりあれど、多くの新社会人にとって苦い経験として残るに違いありません。

そしてこうした経験は、仕事に対して自信がついてきた時ほど、こたえる経験ともなるのです。

ところで、あなたは「学習性無気力(無力感)」とか「ステューデント・アパシー」という言葉を耳にしたことはありませんか。

心理学の教科書には、必ずと言って良いほど登場する有名な専門用語です。

実は、この言葉が社会人としての「自信の喪失」と深く関わっています。

学習性無気力は誰にでもありうる

学習性無気力とは、

「やってみたけど、自分ではどうしようもないと感じる経験を積み重ねると、次第にやれることでも気持ちが入らなくなってしまう」

ことを言います。

この現象を明らかにしたマーティン・セリグマンという著名な心理学者によると、社会人は仕事を通じて他者に褒められたり、給料(報酬)を得ることで更なる自信が生まれるということです。

しかしその反対に、「何もできない(無気力)」ことも学んでしまうわけですね。

そのことが、ひどい自信喪失につながるとしています。

したがって、上記の選択肢で言えば「Ⅲ」を選んだ方は、この「学習性無気力」に陥ってしまう可能性が高いと言えるでしょう。

なお、「Ⅰ」や「Ⅱ」を選んだ方は、どちらも「反省」や「悔しい」という気持ちが含まれていました。

これらの気持ちはいわば、「自信がある(があった)」ということの裏返しとも捉えられます。

このときには、学習性無気力に陥ることはありません。

ですが、油断はできません。

それだけ「学習性無気力」という現象は強力で、誰にでも当てはまることが実験から明らかにされてきました。

辛さを乗り越え自信の喪失を克服するための対処法

それでは、このような学習性無気力をどのようにして乗り越えていけば良いのでしょうか。

もちろん、このような事態に陥る前に、何らかの予防策を講じておくことが望ましいと考えられます。

しかし、先にも述べたように、この現象は万人に対して非常に極力で、しかも本人は無自覚であることが圧倒的に多いのです。

そこで最後に、最近の研究から明らかにされた克服法を2つ、ご紹介します。

気分の落ち込みや悩みは考え込まずにノート・紙に書く

自信を失ってしまうと、大抵本人の思考はどんどんネガティブな方向にスパイラルで落ちていってしまうことが多いですよね。

ですので、それをストップすることから始めましょう。

そのために効果的な方法は、自分の今の気持ちや悩みを具体的には声や言葉に出すことなんですね。

頭の「中」でグルグル・・と悩みや不安を抱えているだけだと、堂々巡りになってしまい抜け出すことが難しくなってしまいます。

そのため、頭の「中」にあるものを、いったん自分が見えるところに出していくことをオススメしたいです。

「出す」というのはすなわち、紙に書いてみたり、声に出してみたり、ということですね。

自分の5感を使って、頭の「中」を見てみることで、初めて冷静に客観的に「自分の悩み」を見ることができます。

そうすること悩みに対してどう解決していくのか?具体的な方法を考えることができますし、悩んでも解決できないことに気が付けば気分転換でリフレッシュしようなど、次の行動にうつすことができますよね。

過去や他者と自分を比べない

自信は、誰かと比べることで回復することもあれば、その逆に喪失することもあります。

特にネガティブな気持ちになっているときというは、仕事をガンガンやっている同期1年目と比較して落ち込んだり、成功して輝いている先輩社員などをみてしまうと気分が沈んでしまいますよね。

でも、比較したところで、今の自分の状態が瞬間的に改善されることはないでしょう。

仕事がデキるかどうか1つとっても1日や2日で改善されるはずはなく、長い時間の仕事経験の積み重ねからだんだんと変化が起きてくるというものですから。

そこで、誰かや何かと自分を比べるのではなく、現在(今)の自分には何があって、幸せと感じるのか?に注目してみましょう。

特に社会人1年目でできるようになったことというのは必ずあるハズです。

そしてうまくいったことや失敗してしまい上司や先輩から指導されたこともあったと思います。

冷静にそれらを分析し、自分に何が足りていなかったのか?を整理するとよいですね。

解決方法がわからなければ、ネットで調べてもいいし、本をよんでもいいし、先輩に相談してみることもよいですね。

また、気持ちが落ちているのであれば、自分の趣味や楽しい・幸せだなと感じることに少し時間とお金を使ってリフレッシュすることも大切ですよね。

そうすることで、また仕事にむかうための元気がわいてくるのではないか、と思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

社会人1年目ということ仕事で困難に直面したり、壁に当たることって多いのではないか・・と思います。

しかしその反面、その立ち直り方は千差万別、1人ひとり異なります。

そのことを踏まえた上で、現在仕事で悩みや困難を抱えている皆さんには、この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

お役に立つ内容であれば、シェアしていただけると嬉しいです。

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