あなたがもし会社で後輩や部下を持つのであれば、このような気持ちになったことはありませんか?
「普段から何となく、部下との間に空気の壁を感じる・・」
「こちらから催促しないと、部下や後輩から相談・報告がない・・」
「ハラスメントと叫ばれる時代、安易に叱責することもままならない・・」
さらに、テレビやネットでは時折、部下が何の相談もなしに、LINEやメール一本で突然退職を申し出るというニュースを耳にすることがあります。
普段でさえ多忙な業務量の中、現代の中堅社員には今、部下や後輩、さらには上層部との折衝など、組織マネジメント能力が求められているわけですよね。
そこでこの記事では、現代の「部下の心性」に焦点を当て、上手に付き合う方法とも合わせて解説していきますので、ぜひお読みください!
Contents
部下が辞めていく理由や心理は大きく変化
あなたも会社員であれば、同僚や後輩たちが退職していったケースは1度や2度ではないかもしれませんね。
仕事がつまらなくて・・職場の雰囲気があわなくて・・などなど考えられるかもしれませんが、しかし実は、現代の超少子高齢化社会の日本は、これまでに稀にみる「おひとり様」時代というものを迎えています。
「おひとり様」時代の心理とは?
具体的に、たとえば「一人っ子」「オンリー・ワン」「個室」「個人専用」など、「おひとり」を指す言葉を挙げれば、至る所で枚挙に暇がありません。
つまり、現代の若者を中心に、「おひとり様」が馴染んで当然の時代といえるのですね。
よって、そうしたおひとり様時代で育ってきた人たちの心理などをしっかりと把握しておかないと、本当の意味での退職理由がわからないことが起きるわけですね。
「みんなは1人のために、1人はみんなのために」時代は過去のもの?
多くの方々がこのような言葉を、耳にタコができるほど聞いてきたのではないでしょうか。
つまり、学校や職場の中では常に「集団生活」に揉まれつつ、時には協力し、時には競争し、切磋琢磨しながら社会を生き抜いてきたことでしょう。
そのため当然、「おひとり様」時代の人間と、上司や先輩にあたる人間との間には、多少なりとも仕事の価値観において「ジェネレーション・ギャップ」が生じているのかも知れません。
その結果、上司・部下の人間関係に葛藤が生じているケースが多い印象です。
個人に焦点をあてたアドラー心理学
こうした時代に呼応するかのように、サービス業の世界では例えば「ライザップ」や「ネットカフェ」「ひとり旅プラン」などが人気を博しています。
心理学の世界でも実は、時を同じくして「アドラー心理学」が隆盛を迎えています。
書籍やネット記事でも目にする機会が増えた「アドラー心理学」という言葉ですが、要するに「個人」のための心理学という意味があります。
「おひとり様」時代の部会を相手に上司が改善すべきこと
後輩や部下との人間関係に悩み、苦闘されるあたなにとって、「おひとり様」時代の若者の心をしっかりと掴み、かつ仕事を通じて着実に経験を積めるよう育成しなければ、残念な結果につながってしまいますね。
そこで記事では最後に、「アドラー心理学」のエッセンスを管理職の方々の部下育成法に援用し、ご紹介します。
「相談」に「二段階要請法」を駆使する
「何度同じ注意をしても失敗を繰り返し、そのたびにメモも取らず、また同じことを繰り返す」
これは極論ですが、会社では指導にしろ、注意にしろ、どうしても同じことを後輩や部下に繰り返し指摘することはありませんか?
実は、これが部下や後輩の本音・本心を覆い隠し、見えない壁を作ってしまう最大の要因になると考えられています。
そのため、部下や後輩への指導や注意、指示に関する内容は、「相談」に置き換えて「二段階要請法」というテクニックを組合せるようにします。
これは、営業やサービスの世界でもしばしば用いられる心理学の用語ですが、相手に何か依頼するときに、1つの内容を繰り返すのではなく、内容の少し異なる要請を挟むようにすることで、より効果的に相手に伝わりやすくなります。
実際に部下や後輩への指導方法
×:本日の得意先との会議では、君に議事録を取ってもらいます。
○:本日の会議では、議事録をお願いできますか? 実は、○○さんにはこの案件で力を借りたいと思っています。
まずは得意先の顔と名前を覚えるのにも、議事録が役に立つと思うのですが、いかがでしょうか。
つまり、「指示・依頼」を「相談・二段階要請法」に置き換えて部下や後輩に伝えるようするわけですね。
そうすると、部下も自然と、上司に対して本音や本心を明かしつつ、着実に仕事を覚え経験が積めるようになるのです。
結果、部下から突然の退職・・!となる前に、部下から仕事内容のことやキャリアのことなどを相談してもらうきっかけが増えることで退職を防げたり、アドバイスができたり、というように状況がかわってくると思いますので、この点は意識されるとよいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現代社会の変化は速く、年齢や立場、価値観を問わずに誰もが、それに合わせた対応を求められる時代であると言えます。
なかなか部下と馴染めない、もうちょっと踏み込んで話をしたいと考えている皆さんは、ぜひこの記事でご紹介したテクニックを用いてみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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