CFD(差金決済)という取引という言葉がありますが、これはどういう意味なのかご存知でしょうか?
また、これについてのメリットやデメリットについて、初心者が覚えておくべきことはどんなことでしょうか。
特にデメリットは大きな損失につながる危険性があるポイントでもあるので、それを防ぐ方法を覚えておくことはとても大切ですね。
内容として決して難しいわけではなく、ただトレードをしている中で、熱くなりすぎて冷静さを失うと、その簡単なことですら、頭から消えてしまいがちになるところが怖いところです。
やはりメンタル面が大事だということになりますが、このあたりを今回はまとめてみましたので、ぜひご覧ください!
Contents
CFD(差金決済)とは?
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単純に考えて、何かを買うときは、その代金が出ていくし、売るときは代金が入ってくるわけで、これが素直なお金の動きですね。
ところが、売買をして利益を獲得しようとする投資の世界において、買ったものは将来売る、売ったものは将来買い戻す、という流れがあらかじめ分かっているので、都度お金を移動するのではなく、買いと売りを1往復としてセットで考えようという発想が生まれたのです。
この1セットが終わって、初めて決済により金を移動するという考え方がCFD(Contract For Difference:差金決済)です。
例えば、1000円で買ったものを900円で売った場合、100円の損失になるわけですが、もののやりとりをするのではなく、最終的にこの100円を払って決済をするということになります。
なお、差金決済は、先物取引、信用取引、FXなどでは許されていますが、現物株の取引においては禁止されています。
このために、現物株取引ではある状況においては、売りたいのに売れない、買いたいのに買えないということがおき得るので、どういう場合にそれが起きるかを抑えておくことが必要となります。
以下の2つのケースがあります。
★ 買い付け代金が100万円ある時、ある日、A株を80万で買ってその日の中に売却した場合、A株を同日に買うことは出来ません。
B株を買うことはできますが、証券会社によってはB株も買えないことがあります。
同日内では決済がなされていないという解釈になるため、買い付け代金は20万円しかないということになり、同じA株を買えないということになるのです。
★ 同じく買い付け代金が100万円ある時、かって80万円で買ったA株をある日売ってから、同日にA株を買うと、その日の中にA株を売ることはできません。
これは相場状況によってはとても厳しい制約になるので、現物株ではしっかりと注意をしておきたいところです。
もし、A株がその日に急落してきたら、手仕舞い売りをしかけたくなりますが、その注文をしても受け付けられないため、値がどんどん下がるのをその日は放置するしかないのです。
従って、買い付け代金に余裕がない場合は、売った銘柄は同一日には買わない、というふうに自分でルールを決めておくほうがいいでしょう。
CFD(差金決済)のメリット
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以上の意味合いから、差金決済では、購入代金相当の金額は不要で、損失が起きた場合の損失額を払えばいいので、資金効率はよくなります。
現実には、損失が発生した場合に備えての担保として証拠金をあらかじめ預けておく形になります。
そしてその証拠金の数倍の金額相当(レバレッジ機能)の取引ができるので資金効率がいいというメリットはあるのですが、同時にこの仕組みがデメリットにもなるところが厄介なのです。
逆にCFD(差金決済)のデメリットとは?
例えば、証拠金の3倍の取引が出来る場合について考えてみましょう。
証拠金が100万円あったとすると、300万円までの取引が出来ることになります。
300万円分買ってから値が3割下がると、90万円の含み損となります。
その結果、実質証拠金は何と100万円から10万円まで目減りすることになります。
何と、下落率は3割であっても、証拠金の目減り率は9割にも達するということです。
資金の3倍もの取引が出来るけれど、その場合、目減り率も下落率の3倍になるというリスクがあるということですから、いい面ばかりではなく悪い面もあるということです。
そのリスク管理のためにも、レバレッジは上限まで使用するのではなく、控えめに抑えることが大切ですね。
メリットを放棄することになりますが、レバレッジは使わないという割り切った判断をしてもいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冒頭にもお話しましたが、差金決済は相場が期待と逆の動きになったときに大きな損失を招きやすいので、レバレッジ機能を抑える、ストップロスなどのリスク管理をすることが特に重要となります。
そして、そこではメンタルの強さが求められることもしっかりと意識しておくようにしましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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