ロタウイルスとは?妊婦や子供にうつった時の対処方や予防について

あなたも最近「ロタウィルスにやられた・・」という話とか聞いたりしませんか??

ロタウイルスは乳幼児をはじめ、子供に多い急性胃腸炎を引き起こす主要な病原体として有名です。

2~3月に最も多く発生するのですが、他のウイルス性胃腸炎と比べて、下痢や嘔吐の症状が激しいことが多く、入院が必要となる小児胃腸炎のうち50%を占めると言われています。

原因となるロタウイルスは、10~100個程度が体内に入れば感染するので、非常に感染力が高いです。

ということで今回は、ロタウイルス感染症の詳細や妊婦・子供にうつった場合の対処法についてご紹介していきますね。

Contents

ロタウイルス感染症の症状や感染経路は?気を付けたい合併症についても

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さて、ロタウィルスについての詳細について、ご説明していきますね。

潜伏期間や主な症状とは?

ロタウイルスは1日~3日程度の潜伏期間を経て発症すると言われています。

症状は、下痢・嘔吐・発熱などがあります。

嘔吐は、発症初日から2日目程度に症状が現れ始め、3日目以後は落ち着いくのが一般的です。

発熱については発症から半日~1日程度の短期間で治ることが多いです。

ロタウィルスに感染したかどうかはどうやってわかる?

最も特徴的なのが便の状態と色です。

白っぽく乳白色をした水様便で、乳製品が腐敗したような酸っぱい臭いがしたら要注意です。

このような症状や普段と明らかに様子が異なる場合には、直ぐに小児科を受診しましょう。

感染力やどんな感染経路が多いの?

ロタウイルスは感染力が非常に強く、ロタウイルスに感染した人の便には1mlあたり1億~100億のロタウイルスが含まれており、そのうちの10個程度のウイルスでも感染すると言われています。

<感染経路>
ウイルスに汚染された水や食べ物、ウイルスが付着された物などを口に入れてしまったことなどが原因の経口感染が多いです。

なので、保育園や幼稚園などの集団生活の場では、あっという間に感染してしまうことも少なくありません。

<合併症>
ロタウイルスに初めてかかった際は、症状が重くなりがちです。

下痢や発熱・嘔吐に関しては勿論ですが、酷い下痢や嘔吐による脱水症状、合併症として痙攣・肝機能異常・脳症などが起こる可能性もあり、最悪の場合には死に至る場合もあります。

意識がもうろうとしたり、けいれんなどの症状がある場合には直ちに受診が必要です。

ロタウイルス感染症の治療法は

現時点ではロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤は存在しないため、対症療法となります。

対処療法とは原因に対して直接働きかける・・・ではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高め、かつ治癒を促進する療法のことなんですね。

子どもの免疫力をあげるために必要なことについてまとめた記事もありますので、よろしければご覧ください(お読みいただきましたら、またこちらの記事に戻ってきてくださいね)

https://failfastcatalyst.com/parenting/2755/

脱水を防ぐための水分補給や体力を消耗しないように栄養を補給します。

脱水症状が悪化した場合には、入院しての静脈輸液や経口補液などを行います。

下痢があったとしても市販の下痢止めを使うのはNGです。

嘔吐も下痢もウイルスを体外に排出するための必要な症状のため、薬の服用で症状が悪化する可能性もあります。

このあたりについては、医師の指示に従いましょう。

妊婦さんや子どもにうつった時の対処法は?

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妊婦さんや小さいお子さんにうつってしまったとき、何か特別な対応や気を付けたほうがよいことってあるのでしょうか?

妊婦さんが感染したときは・・

妊娠中にロタウイルス感染症にかかってしまったとしても、お腹の中の赤ちゃんに感染してしまった例は報告されていません。

なので、そういったリスクについては心配ありません。

とは言っても、ロタウイルス感染症では対症療法が中心です。

脱水症状の予防のため、枕元に水分を置いて少しずつ水分を摂取しましょう。

経口補水液なども役立ちます。

悪阻と重なり全く水分を受けつけない場合には、早めに産科か内科を受診しましょう。

感染拡大を防ぐため受診方法の確認をしてから出掛けることが大切です。

点滴などで本格的な脱水症状を防ぐ治療が一般的です。

症状が和らいできたら消化の良いもので栄養をとり、なるべく安静にして回復を待ちましょう。

子供にうつった時の対処法は?

子供がロタウイルス感染症にかかってしまった場合にも重要なのは水分補給です。

脱水症状を起こさないように、こまめに経口補水液やイオン飲料などの水分を与えましょう。

一度に大量に飲ませると嘔吐する恐れがあるため、ゆっくりと様子を見ながら飲ませましょう。

食事に関しては、食欲がない時は無理しなくて大丈夫です。

食べられそうなら、緩めのお粥など水分が多めのものや消化の良いものが良いです。

続く下痢が原因で、お尻のただれやオムツかぶれが酷くなってしまうので、こまめにオムツ替えを行いましょう。

ロタウイルスの予防法とは?

さて、ロタから感染を防ぐためには、日常生活の中でどんなことに注意しておくとよいのでしょうか?

手洗い・消毒が予防の基本!

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ロタウイルス感染症の感染経路は経口感染です。

そのため、日々の手洗い・消毒が予防には欠かせません。

石鹸をしっかりと泡立て、爪の中まで念入りに洗いましょう。

調理器具、おもちゃ、衣類、タオル等は85℃以上の熱湯で1分以上加熱すると、ウイルス死滅には効果的と考えられています。

予防接種も一定の効果あり!

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任意接種ですが、ロタウイルスワクチンの予防接種があります。

2種類のワクチンのうち、どちらかを用いて決められた間隔・回数を打つことで、感染した際も重症化を防ぐことができると言われています。

もちろん100%感染を防げるわけではないのですが、あくまでも自分や子どもの免疫力があってこそ、だと思いますので、普段の生活から注意はしておきたいところですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はロタウイルスについてまとめてみましたが、流行しやすい冬場の季節には要注意ですね。

予防が大切ですが、もし妊婦さんや子供が感染した場合にも焦らずに適切な対処を行っていれば、症状は治まっていきます。

まずは医師の指示に従って、経過をみていきましょう。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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