アデノウイルスは大人にも感染する?目に症状も?予防や治療法とは

あなたは、アデノウイルスという言葉を聞いたことがありますか?

どこかで名前は聞いたことがある、、もしくは子供がよく感染するので
名前を知っている、という方は多いかもしれませんね。

アデノウイルスとは49種類(分類上によっては51種類)があり
様々な病気の原因と言われています。

ウイルスの種類によって、感染自体は1年中起こりますが
どのような感染症を引き起こすのか?
ここでは詳しく説明していきたいと思います。

Contents

アデノウイルスの感染症・症状について

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アデノウイルスは、夏場の屋外プールで広く感染しやすいケースが多く
プール熱(咽頭結膜熱)の原因として知られています。

<アデノウイルスの三大症状>
1. 咽頭炎(喉の腫れ、痛み)
2. 結膜炎(目やに、目の充血)
3. 高熱(38~40℃近い発熱)

この3つの症状を発症する疾患を咽頭結膜熱と呼びます。

以下はアデノウイルスによる感染症の一例です。

・胃腸炎(嘔吐下痢症)
タウイルスと同様に乳幼児の嘔吐下痢症の原因で下痢や腹痛・嘔吐などが起こります。

・上気道炎(気管支炎)
風邪と同様、発熱・鼻水・咳・喉の痛みなどが起こります。

・肺炎
5歳以下の乳幼児の発症が多く、重症化する場合もあります。
脳炎・髄膜炎・心筋炎などの併発に注意が必要です。

・扁桃腺炎
扁桃に炎症が起こし、高熱が3~7日続くこともあります。

・流行性角結膜熱
目の充血とともに、目やにが出ます。高熱が出ることはありません。

・出血性膀胱炎
排尿時に痛みがあり、血尿が出ます

・無菌性髄膜炎
主な症状として、発熱・嘔吐・頭痛があります。

幼児や小学生では集団感染が多いです。

アデノウイルスは子供だけに感染する?大人は大丈夫?

アデノウイルスは、子供が感染することが多いのですが、大人でも感染します。
大人に多いアデノウイルス感染症

・高熱
38℃近い発熱となり、時には40℃近い高熱になることもあります。

・結膜炎(目の痛み・目やに)
目が充血し、目やにが多く出ます。

・咽頭炎(喉の痛み)
喉の異物感や痛みが起こります。

・胃腸炎(下痢や腹痛)
1週間位お腹の調子が良くないこともあります。

さて大人がもし感染してしまったら・・仕事はどうすればいいのでしょうか。
大人は法律的には出勤停止などの扱いにはなりません。

ただ症状が酷い場合には、無理をしないで休養をとり
体力を回復させるしかないですね・・!

アデノウイルスは目に感染するの?

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アデノウイルスは非常に感染力が強く
手指やタオルを介した接触感染で感染が成立します。

無意識に手で目をこすることで、目にも感染します。

特に目の症状として、
・プール熱(咽頭結膜熱)
高熱、結膜炎、喉の痛み

・流行性角結膜炎
目の充血、目やに、涙目、目の痛み、耳の前のリンパの腫れ

目の症状が強い場合には早めに眼科を受診しましょう。

アデノウイルス感染症の予防とは?

アデノウィルスは感染力が非常に高く
手指を介して感染が広まるといわれています。

ですので、基本は流水や石鹸で手をこまめに洗うことが一番よいですね~。

・集団で流行している場合、家族が感染した場合は、出来るだけ密接な接近は避け、マスクを着用
・タオルなどの共用は避ける
・子供が感染した場合のオムツ交換時は、使い捨て手袋やマスクを必ず着用

アデノウイルスは、ウイルスの排出を症状が治まった後でも2週間~時には1か月続きます。
そのため、オムツ交換などでの糞便からの感染には最大の注意が必要です。

アデノウイルスに感染した場合の治療法とは?

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以前は症状や病歴、流行状況から推定していましたが
現在はインフルエンザの時のような迅速診断キットで確定診断が出来ます。

<治療法>
アデノウイルス全般には有効な薬剤は無く、対症療法になります。
高熱が出るので、こまめな水分摂取が重要です。
 高熱…解熱剤投与
 炎症…抗生物質やステロイドの使用
 結膜炎…点眼薬
 咽頭炎…抗炎症剤の投与

※治療期間の目安としては1~2週間程度です。
 高熱…4~7日程度
 喉の炎症…3~7日程度
 目やに・目の充血…7~10日間程度

※ちなみにプール熱(咽頭結膜熱)は、学校保健安全法の
第二種に分類されており、主要症状が消退した後2日を経過するまでは
出席停止となります。

流行性角結膜炎は、学校保健安全法の第三種に分類されており
感染のおそれがないと認めるまで出席停止となります。
出席に関しては、必ず主治医の診断が必要となります。

まとめ
アデノウイルスは感染すると様々な症状を引き起こすことはお分かりいただけましたでしょうか?
通年性で発症し、子供だけではなく、大人も感染することを心に留めておいて下さいね。
日頃から手洗い・うがいをしっかり行い、予防にはマスクを着用しましょう!!

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