初めての管理職というのは、責任の重さを感じ、緊張するものですね。
管理職に必要な知識やスキルは実に多岐に渡りますが、初めての管理職、すなわち管理職初心者にとって、まず身につけておくべき知識やスキル、そして管理者として心がけるべきことについて考えてみましょう。
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管理職に求められるものとは何か?
管理職に必要なスキルというものは、2つに分類できるかと私は考えています。
その2つは、テクニカルスキル と ヒューマンスキル です。
<テクニカルスキル>
テクニカルスキルとは業務遂行に必要な知識のことです。
扱っている商品やサービスの知識、業種の知識、社内のルールや手順などの知識などがあります。
このスキルは非管理職も大いに必要なスキルですが、管理職となると、細かいレベルよりも大きな視点でポイントを抑えるような感じの知識を持つのが好ましいですね。
その業務を長年続けている中に、知識というものは自然と大きな視点で捉えていくようになるものです。
<ヒューマンスキル>
一般的に管理職は部署の長であることが多く、組織の中での、そのようなポジションであることによって、自然といくつかの職責を負うことになります。
部署の総責任者、部下への仕事の割り振り、部下の指導・育成、人事評価、他部署との折衝等、実に多岐に渡ります。
よく、「部下のモチベーションを上げる」ことが重要と言われますが、これは職責というよりは、その部署が担う業務の成果を上げるために大切な手法の一つだと筆者は考えています。
これらの職責を遂行するために、ヒューマンスキルがとても重要であることがわかりますよね。
そして、ヒューマンスキルには以下のようなものがあります。
- 交渉力
- 調整力
- リーダーシップ
- プレゼンテーション力
こういったスキルは得手不得手がありますが、総じてこれらのスキルを一定レベルで持っていると上司が評価をしているからこそ、管理職に昇進したのだと自信を持つべきではないでしょうか。
そして、職責を果たすという意欲を持っていれば、これらのスキルは更にレベルアップするでしょう。
管理職として心がけたいこととは?
管理職の職責を考えると、管理職の仕事への取り組み方によっては、その部署の業務に支障を来たすため、管理職たる者の職務遂行に向けての意識は非常に大事ですね。
特に部下に関して、管理職が心がけておきたいことはとても重要だと思いますので以下に、3つのことをご紹介したいと思います。
【1】部下の適性の把握
個人の持てる能力は千差万別、ある人にとって得意なことであっても、別の人にとっては苦手なこと、というようなことは普通にあるものです。
そして、ある仕事に対して得意な人がしたほうが、不得意な人がするよりも効率もよく、成果も上がりやすいのは容易に想像がつきますよね。
管理職が部下に仕事の割り振りをする場合、その点を考えて行うべきですが、そのためには部下全員の(得意なスキル、不得意なスキル)を把握することは欠かせないことですね。
なお、一方で部下の育成という観点からすると、苦手な仕事をさせることも大事なので、それを考えると、不得意なことをさせることもしなければなりません。
部下の育成、部署の仕事の効率性や成果という職責を考えると、管理職にとって難しい局面にぶつかるわけですが、ここらあたりの対応は個々の場面で知恵を絞っていくしかないし、これがまた管理職の腕の見せ所かも知れません。
このためにも、部下の適性の把握は欠かせないでしょう。
【2】叱り上手・ほめ上手
部下のモチベーションを上げることが大切であることは誰もが認めることだと思います。
その観点からも大切なのが、部下の仕事ぶりへの対応の仕方ではないでしょうか。
いい結果を出せば、惜しみなく褒めることも大事ですね。
その際、結果だけでなく、いい結果を出した要因を指摘して褒めることが次にもつながると思います。
逆に、ミスをしたり、いい成果が出なかった場合には、叱ることが必要です。
ただし、そのような結果になった要因を指摘し、ミスなら再発防止のための、成果が出なかった場合には成果を上げるための改善策を部下に考えさせるように激を飛ばすような叱り方でありたいものですね。
【3】部下に尊敬される
子は親の背中を見て育つという言葉がありますが、職場においては、部下は上司を見て育つという側面があるのではないでしょうか。
上司が部下から尊敬されないと、どうしても部下のやる気は失せやすくなってくるし、チームプレイが疎かになりやすいでしょう。
そのことを考えて、部下に迎合するのではなく、仕事に対する真摯な姿勢を部下に見せることが大切でですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上お話したことは基本中の基本であり、現実には管理職たるもの、各自の個性を持って、自分なりのアレンジやスタイルがあってもいいと思います。
仕事に真摯に向きあい、上司として部下に対する思いやりを持ってさえいれば、部下はついてくるはずです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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