「読み・書き・そろばん(計算)」の3拍子に加え、現代社会では「プレゼン(トーク)力」も重要な位置づけにあると言っても過言ではありません!
社内会議や外部での商談、さらには就職試験での面接、はたまた食事の席でのコミュニケーションなど、現代の至る場所・時間で私たちは、プレゼンに携わる機会があります。
そこではもちろん、プレゼンが得意な人もいれば、苦手と感じる人もいるでしょう。
アップル社創業者の1人である故スティーブ・ジョブズ氏は、稀代の名プレゼンターとして世界に名を馳せた人物でもあります。
彼のプレゼンに関する姿勢には、「どれもがシンプルだけど、つねに聴衆の心に残る作り込み」があったと言われています。
それでは、ジョブズ氏のようにプレゼンで大成功するためには、どのようなテクニックが求められるのでしょうか。
本記事では、「聴衆の態度変容」という心理学研究の成果を踏まえ、プレゼンで大成功するためのポイントを3つご紹介していきます。
Contents
2通りのコミュニケーション手段
プレゼンで大成功するためのポイントをご紹介する前に、プレゼンには本来、2種類の伝達手段が含まれると考えられています。
この2種類とは、
①バーバル・コミュニケーション
②ノンバーバル・コミュニケーション
です(意味は下のとおりです)
実は、心理学の世界において、この区別をしっかりとつけることから、効果的なプレゼンが実現されると言われています。
①バーバル・コミュニケーション
言葉を伴う情報でのコミュニケーションを意味します。
たとえば、会話(話し言葉)や文字(メール・手紙・LINE等)が当てはまります。
②ノンバーバル・コミュニケーション
言葉以外の情報を伴うコミュニケーションを意味します。
たとえば、視線・表情、リズム・テンポ、ボディランゲージ(しぐさ)、ファッションなどが当てはまります。
そこで、以下で紹介する3つのポイントについては、これら2種類を区別して解説していくことにします。
point 1「質問と答えのキャッチボール」で聴衆を引き込む
プレゼンターは事前にしっかりと準備し、自信をもって本番に臨むほどに、その内容はしっかりと相手に伝えたいという気持ちが芽生えるのは当然でしょう。
しかし、実は聴衆にとって、話を聴くということ自体が相当の負担を強いられます。
相手の話に耳を傾け、自分の頭の中でその内容を整理・理解しようとする。
これだけで聴衆は、相当の努力と集中力を要します。
そうなると残念ながら、話す側と聞く側でプレゼンの意図やポイントがズレてしまう恐れがあります。
このような場合には、プレゼンターは最も言いたいことを質問形式で問い、聴衆に答えてもらうというテクニックが有効です。
つまり、プレゼンの冒頭で「話者と聴取がキャッチボールをする」ことが良いでしょう。
point 2「覚えやすいフレーズ」で聴衆を納得させる
人間の集中力や記憶には必ず限界があります。
プレゼンが複雑で難しい内容であるほど、その内容は自ずと忘れ去られてしまいます。
せっかく念入りに説明しても、聴衆がその内容を理解しきれないのであればプレゼンの意味がありません。
そこでプレゼンターは、そのプレゼンで伝えたい内容を「1つの単語(フレーズ)」や「1つのモノ」で繰り返し提示(表現)し、聴衆の印象に残すような工夫を心がけると良いでしょう。
point 3「実際にやってみて」聴衆の感情を揺さぶる
聴衆は、「どうして・なぜ」を理解するだけでなく、「それで何ができるようになるのか」を実感できなければ、心を動かされることはありません。
したがって、プレゼンの内容に納得しても、満足しなければ本当の評価は得にくいでしょう。
そのためプレゼンターは、言葉や文字による説明だけでなく、「実際にその場でやってみる」ことが真に重要なポイントといえるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
冒頭で取り上げた「プレゼン(トーク)力」とはつまり、話者と聴衆が一緒になって同じことをイメージし、互いに満足できるかどうかがカギとなります。
そのためにも、上記3つのポイントを押さえた上で、2種類のコミュニケーション手段を上手に使い分けていくとプレゼンも大成功に収めることができるでしょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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