突然ですが「昨日の夜ごはん、何を食べた?」と相手から質問されたとします。
その瞬間、「えーと、なんだったかな・・?」と、頭の中で昨日の夜ご飯のことを考えたり、思い出そうと脳が動き始めましたよね?
夜ご飯の内容はもちろんですが、美味しかったかどうか、誰と一緒だったか、夜ご飯の最中やその後の出来事もセットで思い出されるのではないでしょうか?
このように、質問をされることで人は自分の経験や記憶から自分の頭を使って、質問の回答を探そうとし始めることができるのです。
このことを応用するとどうなるか。
つまり、効果的な質問を作り相手に質問してあげることで、相手が考えてもいなかったことを考えさせるきっかけを作ることができるんですね。
このことは相手が普段、気がつけていなかったことや、新しい情報や視点を引き出すことにつながります。
では、具体的にどのようにすると「効果的な質問」ができるようになるのでしょうか?
Yes/No、では答えられないオープンクエスチョンを意識する
「この問題を解決するために、どのような選択肢があると思いますか?」
「それを実現させるために、あなたはどのようなことができますか?」
仕事で相手から相談された時、答えを教えたりすることは簡単で、最も早く問題が解決することが多いと思います。
ところが、相手は考えることなしに、行動をすることにもつながってしまうため、結果、自分で考えて行動する力が鍛えられません。
そこで5W1Hを使って、相手に質問することを意識すると効果的です。
特に、What(何を)、Why(なぜ)、How(どうやって)、の3つは、相手に考えを促し、視点を変え、発見を促すために利用することができるため、オープンクエスチョンとなります。
オープンクエスチョンのように質問をすることで、質問された側の思考が拡大し、本人が気がついていなかったことに思考を巡らせることができますので、新しいアイディアをみつけることにとても有効です。
逆に、Who(誰)、Where(どこで)、When(いつ)、の3つは、質問に対してある程度回答が限定的になるため、情報収集したり、確認をとったり、行動を具体化するときに利用するクローズドクエスチョンとなります。
クローズドクエスチョンは、拡大した思考から、最後にどのような行動をこれから取るのか、そのコミットメントやモチベーションを上げるために使うことで、具体的な行動に結びつけることができる役割があるんですよ。
つまりどちらかの質問スタイルが優位であるということではないんですね、状況によって使い分けることが大切ですということです。
オープン&クローズドクエスチョンの使い分けが人を育てるための質問のポイント
このように、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの両者を使い分けて、相手が自分の頭で考え、行動を起こすためにの効果的な質問を組み立てていくことが重要となります。
仕事において、スピードが求められすぐに決断が必要なシーンにおいては、オープンクエスチョンをしてしまうと時間がかかってしまいますよね?
そんな時は、クローズドクエスチョンを繰り返して即座に行動を起こす必要があるときもあるでしょう。
また逆に、普段のコミュニケーションではクローズドクエスチョンが中心となってしまうこともありませんか?
そんな時は、意識してオープンクエスチョンを使うことで、思考を広げていくということが大切ですね。
このことは他者に対してだけ、有効なわけではありません。
自分自身が内省して振り返りを行い、自分自身を成長させるという視点でもとても有効です。
ぜひ、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを意識して、成長を促す質問を実現させていってください!
内省とは何か?と思われた方には、こちらの記事もお勧めしていますので、よろしければご覧ください!(読んだらまたこちらの記事に戻ってきてください)
https://failfastcatalyst.com/business/43/
いかがでしたでしょうか?
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
※効果的な質問については、こちらの記事もお勧めです~!
https://failfastcatalyst.com/coaching/32/
※質問の前に相手の話をしっかり聞くための傾聴に関する記事はこちら!
https://failfastcatalyst.com/coaching/24/
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