FOMC という言葉は、株やFXの取引をする人ならよく聞く(見る)言葉ではないかと思いますが、何のイベントのことを指しているかご存知でしょうか?
そして、このFOMCの結果が株やFXの相場に対して、少なからず影響を与えるのは何故でしょうか?
今回はそのあたりのことを調べてまとめてみましたので、ご覧ください!
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FOMCとは米国の金融政策を決める会合
日本語でいうと、連邦公開市場委員会で、アメリカの金融政策を決める会合なんです。
日本で言えば、日銀金融政策決定会合に相当すると言ってもいいでしょう。
そして、FOMCはFRBによって開催されます。
FRBはアメリカの金融政策の最高意思決定機関であり、日本で言えば、日銀に相当する機関なんですよね。
2019年のFOMCの日程
FOMCの2019年の開催日程は以下の通りです。
• 1 月 29 日(火)~ 30 日(水) 2日目の米東部標準時間午後2時(日本時間31日午前4時)に声明発表 日本時間午前4時半に記者会見
• 3 月 19 日(火)~ 20 日(水) 2日目の米東部夏時間午後2時(日本時間21日午前3時)に声明発表 日本時間午前3時半に記者会見
• 4 月 30 日(火)~ 5 月 1 日(水) 2日目の米東部夏時間午後2時(日本時間2日午前3時)に声明発表 日本時間午前3時半に記者会見
• 6 月 18 日(火)~ 19 日(水) 2日目の米東部夏時間午後2時(日本時間20日午前3時)に声明発表 日本時間午前3時半に記者会見
• 7 月 30 日(火)~ 31 日(水) 2日目の米東部夏時間午後2時(日本時間8月1日午前3時)に声明発表 日本時間午前3時半に記者会見
• 9 月 17 日(火)~ 18 日(水) 2日目の米東部夏時間午後2時(日本時間21日午前3時)に声明発表 日本時間午前3時半に記者会見
• 10 月 29 日(火)~ 30 日(水) 2日目の米東部夏時間午後2時(日本時間31日午前3時)に声明発表 日本時間午前3時半に記者会見
• 12 月 10 日(火)~ 11 日(水) 2日目の米東部夏時間午後2時(日本時間12日午前4時)に声明発表 日本時間午前4時半に記者会見
金利の経済への影響は周知の如く、金利が上がれば同国の通貨の価値は高くなり、株価は下がるというのが原則論となります。
FOMCの結果と株やFXへの影響
ですので、FOMCで金利を上げると、ドル円が高くなり(円安ドル高)NYダウは下がるという理屈になります。
ちなみにダウとは、ニューヨーク証券取引所に上場する国際的な優良銘柄30社で構成される、国際標準とも言える株価指数のことですね、日本ですと「日経平均株価」などが日本を代表する株価です。
100%同じ結果にならない理由は?
しかし・・・アメリカの過去の利上げ時を見ると、ドル円が下がっているほうが多いようでし、ばらつきがあることにあなたも気がつくのではないでしょうか。
これは何故でしょうか?
それは、利上げ発表前までにすでに、それを織り込んでしまっているからということです。
企業が良い決算発表をしても株価が下がる理由はと同じ
企業が決算発表したとき、好決算であっても株価が下がる場合が少なくありませんか?
これと似た現象だと思われます。
決算発表に対して株式市場は、前期決算に対する比較ではなく
企業や市場による今期決算の事前予想と比較して反応する
と言われていますが、それに似ているのではないでしょうか。
即ち、すでに利上げが予想されていた場合それを上回る大きな利上げでもない限り、発表されるとサプライズがないことが確認された感じになってドル円が下がるのではないでしょうか。
即ち、円高になってしまうわけですね。
2017年12月13日のFOMC では、FRB議長による会見内容にあった2018年以降の利上げ見通しが年3回と従来と変わらなかったことがドル売りを招いたという見方があります。
また、一方ではこんな見方も成り立ちます。
利上げが為されるということは、アメリカ経済が強い時であり、そのことが改めて認識されたということになりNYダウが上昇するという図式になるのではないでしょうか。
厄介なのは、日本の株価はドル円の影響を受けやすく、円高になると株価は下がりやすくなりますよね。
アメリカ経済が強くても、円高になると日本の株式市場には向い風になってしまいます。
FOMCを活用してFXの勝率を上げられるか?
このFOMCをうまく活用してFXで利益を上げることは出来るのでしょうか。
アメリカの雇用データに代表される様々な経済指標の発表時に、ドルが大きく動くということはトレードをしている人にとっては周知ですよね?
この性質を利用してFXで利益を上げるのは・・実は決して簡単ではありません。
理由は、発表されるとすぐに動くので発表されてからエントリーしても遅いからです。
FOMCで金利などが発表された場合も同じではないかと思います。
そこで、私がお勧めしたいのは、以下のようなアプローチです。
これは、FOMCに限らず、経済指標の発表時などのように予め分かっている時間に、一瞬で為替相場が大きく動くときに有効なアプローチになります。
発表直後に上下の方向が分かってからエントリーしたのでは既に大きく動いているので、遅きに失するわけです
発表直前にエントリーする
↓
買いポジションか売りポジションかの判断が難しい
↓
上昇したら「買い」、下落したら「売り」のポジションを
持てるような注文をする
↓
2つの逆指値注文を出す。
そこで以下のような2つのIFO注文を発表前に出しておけば、ドル円がどちらに動いても利益確定が期待できないでしょうか。
大きく動く可能性が高い時に有効となるアプローチといえるでしょう。
例えばドル円が現在、111円70銭だとします。
そして、過去データによってどちらかに50pipsは動く可能性が強いとします。
(注文1)
・ドル円が112円以上になれば買いの逆指値注文
・エントリーできたら、112円20銭で決済の指値注文(利益確定)
・111円50銭で決済の逆指値注文(損切)
(注文2)
・ドル円が111円40銭以下になれば売りの逆指値注文
・エントリーできたら、111円20銭で決済の指値注文(利益確定)
・111円90銭で決済の逆指値注文(損切)
上記の中で、エントリーポイント、利益確定幅、損切幅をいくらに設定するかがポイントですよね。
これが適切な値でないと利益をとることは出来ないでしょう。
FOMCでの発表後のドル円などの動きについて、過去データを徹底的に分析すれば、適切な値を見つけることが出来るのではないでしょうか?
そしてこのことはFOMCだけでなく、経済指標の発表時にも有効な方法です。
FXで利益を取るということを優先するなら、そのタイミングでも実践することをおすすめします。
FOMCだけだと年に8回しかチャンスがないですが、経済指標の発表時にも実践したら、チャンスが大幅に増えますよね。
特に、アメリカの雇用データが発表される毎月上旬の金曜日は見逃せないかな・・と私的には思います。
いかがでしたでしょうか?
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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