FXをしている人なら、米国雇用統計という経済指標をよく耳にすると思います。
そして、これが発表された途端、為替の値動きが激しくなることは周知のことですね。
では、この米国雇用統計とはどんな指標で、そして市場に何故大きな影響を与えるのでしょうか。
今回は、その辺りについてまとめてみましたので、ぜひご覧ください!
Contents
米国雇用統計とは何か?
スポンサーリンク
米国雇用統計は、雇用情勢を表す複数の経済指標の総称です。
その中でも、非農業部門雇用者数 失業率、平均賃金 の3つが代表的なものですが、特に注目されているのが非農業部門雇用者数ですね。
これらの経済指標は毎月第一金曜日に発表されます。
この米国雇用統計が何故、市場に大きな影響を与えるのでしょうか?
経済大国アメリカによる影響
アメリカが経済大国であり、この国の経済情勢が各国のGDPに影響を与えているのは否めいところですね。
従って、アメリカの金利の利上げや利下げによる日本の金融市場への影響は無視できないところです。
そして、この経済大国であるが故に、アメリカの雇用情勢は世界から注目されることになります。
アメリカの雇用情勢の影響
日本の雇用統計もアメリカと同じように毎月発表されていますが、このことを知らない人が多いのではないでしょうか。
それだけ、日本の雇用統計は国内からすらほとんど注目されていないのが現状で、自国の雇用統計よりもアメリカの雇用統計のほうが注目されるという現象が起きています。
それは、アメリカではいまだに人口が増加していることに起因しているのです。
先進国では珍しいのではないでしょうか。
アメリカは移民の国でもあるので、純粋にアメリカ人が増えていくというよりは、移民として他の国から来てもらう形ですね。
人口の増加は労働力につながるので、当然GDPに大きな影響を与えます。
従って、経済大国であることと相俟ってアメリカの雇用情勢は国内だけでなく、世界にも影響を与えるということになるのです。
また、アメリカの中央銀行であるFRBは政策目標として「完全雇用の達成」を掲げている、という点も見逃せないところです。
従って、雇用統計の数字は、政策金利の上げ下げ、据え置きの予測の判断材料にもなるという観点からも、注目が集まります。
景気がよくなり、企業業績がよくなれば従業員数を増やすことになりますね。
雇用者数が増えれば、消費の増加につながり景気を活発化するというような、相互作用が働くという点は他の国と変わらないでしょう。
米国雇用統計発表によるFXへの影響
スポンサーリンク
以上のように、米国雇用統計データは市場への影響が大きく、とりわけドル円は短時間に大きな値動きをします。
そして厄介なのは、どちら方向に振れるのかという予想がしにくいということです。
それは、発表後ですら予想しにくいという厄介さを持っています。
即ち、発表がポジティブであっても、ドル円が上昇するとも限らない、ネガティブであっても、ドル円が下がるとも限らない、ということです。
また、ポジティブかネガティブかという判断も単純ではないところがまた厄介なのです。
今回の発表データを前回発表データと比較して評価するのか、今回の予想データと比較して評価するのか、悩ましいところがあります。
更には、下落するにしてもいったん大きく上昇したり、またその逆のパターンもあるので、FXトレーダーにはなお更に厄介です。
それだけに、特にFX初心者はこの米国雇用統計発表に対しては、注意を払っておかないと思わぬ大損をし兼ねないということです。
これに対しては大きく分けて2つの対応方法があります。
一つは、米国雇用統計発表の影響を避けるために、発表前にポジションを無くしておくという対応です。
そして、もう一つは、ポジションを無くして、且つこの発表時の大きな値動きを利用したエントリー方法を仕掛けるという対応です。
※具体的なエントリー方法についてはこちらの記事でご説明していますので、よかったらお読みください!(そしてこちらの記事はまだ続きありますので、戻ってきてください~)
https://failfastcatalyst.com/investment/1264/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
米国雇用統計の影響が大きいということは誰もが認めることだと思うのですが、FXトレーダーがその発表時の為替の値動きに対して、どのように対処すべきかについては、様々な考え方があるし、あっていいと思います。
大事なことは、発生し得るリスクが自分にとっての許容範囲かどうかの見極めをしっかりとしておくことではないでしょうか。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
コメントを残す