株取引やFXで使われるテクニカル指標には
様々なものがありますよね?
その中でも基本的なものとして有名なのが
移動平均線というものです。
この移動平均線というものの基本的な意味、計算方法
そしてこれを使ってトレードで利益をあげるには
どんなふうに使用すればいいいかについて見ていきましょう。
Contents
移動平均線とは?
まず、移動平均線の作成方法について見てみましょう。
チャート上のローソク足の終値の直近の一定期間の平均値を求める
例えば、直近の5時間の平均値、直近の20日間の平均値など、といった感じです。
なお、ローソク足の終値を使って計算するのが基本ですが、始値、高値、安値を使って計算することも稀にあります。
求まった平均値を結んでいくと移動平均線が作成
以下に、時間足のローソクで期間が5時間の移動平均を求める例を示します。
終値 移動平均値
7時間前 113.10
6時間前 113.20
5時間前 113.12
4時間前 113.15
3時間前 113.20 113.15(3、4、5、6、7時間前の平均値)
2時間前 113.16 113.17(2、3、4、5、6時間前の平均値)
1時間前 113.22 113.17(1,2、3、4、5時間前の平均値)
最新 113.26 113.20(最新、1、2、3、4時間前の平均値)
なお、実際に移動平均線を描く時には、このような計算をする必要はなく
チャートソフトに移動平均線を描く機能があるので、それを使えばいいだけです。
こうして作成した移動平均線は、相場の中での価格の推移のトレンドを表すことになります。
これが右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンドというふうに判断します。
移動平均線の種類や計算対象期間について
期間設定をする時には、メジャーなものを使用するのがいいと思いますので、
期間を短期、中期、長期という3種類にわけて、以下にメジャーなものをあげます。
5、21、90
20、90、200(日経新聞等で使われており、幅広く使われているようです)
(移動平均線の種類)
1)の例の中の「最新」時点について、3種類の平均値の求め方を紹介します。
単純移動平均(SMA)
1) の例に記載されている平均値は、この単純移動平均です。
113.15+113.20+113.16+113.22+113.26)/5= 113.198
加重移動平均(WMA)
直近の価格ほどより重視して計算する方法で、以下のようになります。
(113.15×1+113.20×2+113.16×3+113.22×4
+113.26×5)/(1+2+3+4+5)= 113.214
指数平滑移動平均(EMA)
最新の価格を重視して計算する方法で、以下のようになります。
(113.15+113.20+113.16+113.22+113.26×2)/(5+1)= 113.208
以上3種類の使い分けを考える上で、夫々の特徴を抑えておく必要があります。
だましを受けないようにするにはSMAが好ましいでしょう。
一方、トレンドの転換を遅れないように知りたい場合はEMAが最適でしょう。
私はSMAを基本に使って様子を見ながら必要に応じて
EMAに変更するようにしていますので、参考にしてみてください!
利益をあげるための移動平均線の利用の仕方
移動平均線を使って、トレード利益を取るためによく使われる手法は
短期・長期の2つの移動平均線を使って、その交差したポイントに着目するというものです。
具体的には、次のようにして売買シグナルを見つけます。
ゴールデン・クロス(GC)で「買い」
下記の2つの条件をクリアするとGCで「買い」です。(下図参照)
- 短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける。
- 長期移動平均線が右肩上がり
デッド・クロス(DC)で「売り」
下記の2つの条件をクリアするとDCで「売り」です。(下図参照)
- 短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ける。
- 長期移動平均線が右肩下がり
トレードで利益を上げるためには、テクニカルな観点だけでなく
ファンダメンタルな観点でのチェックも必要なので
この点にも注意をしていくようにしましょう。
また、心理的に難しい損切は自分なりのルールを作って
励行するようにしましょう。
どんなに高い勝率を維持したとしても、一回の損失確定で
トータル損益がマイナスになってしまうことはよくあることなので
損切はとても大切ですよね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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