FXを行う上で、テクニカル分析というものは欠かせないですよね?
今回は、そのテクニカル分析の中でももっとも基本的な指標であるローソク足に着目して、初心者が知っておくべきことについてまとめてみましたので、ぜひご覧ください!
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ローソク足とトレーダー心理の関連とは?
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ローソク足は、相場の実測データを所定のルールに従ってアナログ表示したという、ある意味単純な指標ですが、そこにはトレーダー心理が嫌でも現れてきます。
そして、多くのトレーダーはそのローソク足を見て、トレード戦略を練るわけです。
上昇するからまだまだ上がると思い、買いたくなることもあれば、上昇しすぎているので、そろそろ下がるのではないかと思い、売りたくなるとかといった心理が働いたりするでしょう。
下落するからまだまだ下がると思い、売ることもあれば、下落しすぎているので、そろそろ上がるのではないかと思い、買いたくなるとかといった心理が働いたりするでしょう。
ポジションを持っているか否かによっても、トレード行動は異なってくるでしょう。
というふうに、ローソク足とトレーダー心理の間には相互作用が働いているということになります。
このことからも、ローソク足というものはトレードをする上で、基本となる指標であることは誰も異論はないと思います。
ローソク足の分析
ローソク足の構成要素に、本体と上ヒゲ、下ヒゲがあるのは周知の通りですが、ヒゲの長さ、本体の長さから様々な分析をする方法も色々と紹介されています。
例えば、陽線であっても、上ヒゲが相対的に長いとその時間足は下落基調で終値に到達している可能性が高いとか、逆に陰線であっても、下ヒゲが相対的に長いとその時間足は上昇基調で終値に到達している可能性が高い、と言ったような分析が可能となります。
なお、ヒゲに関してはサブ的に利用することをお奨めします。
というのは、ヒゲというのは、理屈からいっても短い時間足になるほど長くなる傾向になるので、絶対的な意味を持ちにくいからです。
例えば、ドル円が8時に107円をつけて9時に107円50銭になったとします。
そして8時から9時の間の安値が107円、終値が107円50銭だったとすると、1時間足の8-9時のローソク足はヒゲなしの陽線となりますよね。
この相場状況での1分足を考えてみましょう。
8時から9時までの間が上昇トレンドであっても、上下動を繰り返しながら上昇していることが多いはずなので、この1時間の間に存在する60本の1分足のローソク足は上ヒゲや下ヒゲが短いものから長いものを含めて、たくさん出現していることは普通にあるのではないでしょうか。
このあたりの議論は時間足の選択とも関連してくるし、なかなか複雑な面がありますね。
時間足の選択についての考え方は後述しますね。
ローソク足を考える場合、全体的な流れを見るために、移動平均線を初めとする様々指標があり、それらを使って分析をするのが主流となっています。
そして、それは実に大変なボリュームの説明になるので、ここでは割愛して、2本の連続したローソク足の組み合わせから、相場の転換ポイントを探る方法の中で、よく使われる基本的なもの4つをご紹介することにします。
(図中のソーソク足の本体部分の黄色は陽線、黒色は陰線を表しています)
1)抱き線(包み足)
下図は、抱き線の4パターンを表しています。
2本目(次の時間)のローソク足の本体部分が1本目のローソク足全体を包みこめるような大きさと位置にあるという点がポイントです。
上昇相場がしばらく続いている状況で、2本目が陰線の場合は下降への転換シグナル、下降相場がしばらく続いている状況で、2本目が陽線の場合は上昇への転換シグナルとなる可能性が高いということです。
2)はらみ線
はらみ線は、抱き線とは逆に、1本目の本体部分が2本目のローソク全体を包み込むような大きさと位置にある点がポイントとなります。
1本目が陽線の場合は下降への転換シグナル、陰線の場合は上昇への転換シグナルとなる可能性が高いということです。
3)かぶせ線
かぶせ線は、1本目が陽線、2本目が陰線でその終値が1本目本体部分の中心よりも低いという点がポイントです。
上昇相場においてこの状況になると、下落への転換シグナルとなる可能性が高いということです。
4)切り込み線
一本目が陰線で、2本目の陽線の始値が1本目の終値よりも安い、そして終値は1本目のローソク足の本体の中心点を越えている点がポイントとなります。
この状況は上昇への転換ポイントとなる可能性が高いです。
時間足の種類についての考え方
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ローソク足には1分足、5分足、15分足、・・・日足、週足、月足 といったように、数種類の時間足があります。
どの時間足を使うのがいいかという判断はなかなか悩ましく、また正解というものはないと思います。
エントリーから決済までの時間によって短期トレード、中期トレード、長期トレードといった分類がありますが、その時間によって適切な時間足も異なるでしょう。
そして、大事なことは、「木を見て森を見ず」ということにならないようにすることだと思います。
即ち、大きな流れを念頭に置いておくことを忘れてはならないということです。
デイトレードであっても、明日以降に向けてのトレンドを意識しておくことは重要ではないでしょうか。
向こう数日間、上昇トレンドだろうという見通しを持った場合、デイトレードであってもショートよりロングのほうがリスクは低いという見方が出来ると思います。
私の個人的な考え方ですが、デイトレードなら、4時間足のローソク足をメインに使って、自分が利用しているシグナルが出た時に、日足のローソク足もチェックして行動をとるのがいいと思います。
人によって時間足の選択は異なると思いますが、少なくとも一種類だけではなく、2種類以上の時間足で判断することをお奨めしますね。
まとめ
以上は、本当に基本中の基本であり、現実のトレードにおいては、ローソク足をもっともっと駆使する様々な手法を研究する必要があることを意識して欲しいと思います。
そして、ここに書いたようなことを念頭において研究をして頂けたらと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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