株取引やFXにおいて、損切の必要性は意見の分かれるところですが、損切する場合、損切の幅またはタイミングをどのようにして判断すればいいのでしょうか。
損切に関して初心者はどんな点に気を付ければいいのか?
損切をどう扱うかはトータルの損益に大きな影響を与えるし、そして初心者はリスク管理のためにも損切を軽視しないようにしなければなりません。
以下、FXのケースについて考えていきたいと思いますので、ご覧ください!
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損切の必要性
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相場というものにおいて、思惑と反対の動きをすることはよくあることです。
反対の動きになって含み損が出ても、思惑どおりの方向になって利益が出るまで、ひたすら待つというトレードを続けた場合、いい結果になることもあります。
ただ、逆方向に強いトレンドが発生して、とんでもない大きな含み損になってしまうこともあるでしょう。
それを考えると、やはり損切というストッパーはかけたほうがいいというのが私の考えです。
大きな含み損を抱えると恐怖心という心理状態に陥って、特に初心者の場合は、冷静な判断ができなくなってしまいます。
損切の目安について
では、損切をする場合、損切幅をどのようにして設定すればいいのでしょうか。
これにはいくつかの方法がありますが、初心者にお奨めの方法は、資金管理の観点での方法となります。
トレード用に確保している総資産に対して、どのぐらいまでの損失に抑えるかという観点で損切幅を決めるという方法です。
例えば、1%ルールというのは、1トレードの含み損が総資産の1%になったら損切するというものです。
1%ルールの場合、一回損切すると1%資金が減るということなので、連続100回損切すると資金が100%減る、すなわち資金が無くなるということになります。
5%ルールだと、損切が連続20回で資金が無くなることになります。
これを意識すれば、何パーセントルールにすればいいのかということが、感覚的に見当つきやすいのではないでしょうか。
この方法での損切幅は次のようにして求めることができます。
損切幅 = 為替レート × 1トレード当り許容含み損の総資産に対する割合 ÷ レバレッジ
となります。
例えば、ドル円の為替レートが110円、レバレッジが20倍で、5%ルールなら、
110 × 0.05 ÷ 20 = 0.275円 (27.5pips)
となります。
初心者が覚えておくべきことは?
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損切という言葉が無用論も含めて取り沙汰されるのは、トレード成果に大きな影響を与えるからであることは、まず間違いありません。
そして、ここには大事なキーワードがあり、それは思惑と逆行した時のトレード心理 という言葉です。
このトレード心理の中に、根拠のない期待というものがあります。
エントリーして、相場が逆行すると含み損が発生するわけですが、様々な状況から、この逆行がしばらく続きそうだと思われるなら、決済すべきなのですが、損失確定の決済をするのは心理的に抵抗があって実行しにくいものです。
特に初心者はその傾向が強く、その中にプラスに転じるときが来るだろうという、根拠のない淡い期待感を持ってしまいがちになります。
そして、あいにくプラス方向へ反転することなく含み損がどんどん大きくなって来て、やがて恐怖心から大きな損失確定をしてしまうということになったりします。
デモ口座でのトレードよりも、リアル口座でのトレードのほうの成績が悪くなるという経験をしている人は多いと思いますが、その理由は、この「トレード心理」にあるのではないでしょうか。
デモ口座では下手なトレードをしてもお金を失うことがないので、冷静な判断ができるからです。
このトレード心理という負の要素を取り除くには、自分なりのトレードルールを決めて、それを粛々と守っていくことが重要です。
なお、トレードルールというのは、エントリーのタイミング、決済のタイミングの決め方その他を指しますが、損切はその中の決済タイミングの一種ということが言えます。
以上、損切を中心にお話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
トレードにおいては決めたルールを守ることを継続することが大切であり、またこれが想像以上に難しく、かなりのメンタル力を要することも肝に銘じておきたいものですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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