FX初心者には、自分は決済していないのに、知らない間に全ポジションが決済されてしまっていて、何故?どういうこと?と驚いた経験をしている人は少なくないのではないでしょうか。
これは、ロスカットという現象で、FX業者が所定のルールに従って全ポジションの決済をしたことによるものです。
では、その所定のルールとはどういうものなのでしょうか。
そして、ロスカットを避けるためには何を覚えておくべきかについて、まとめてみましたのでぜひご覧ください!
Contents
ロスカットのルールとは?
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大雑把に言うと、保有ポジションの含み損がどんどん膨らんでいくと、口座残高が減少していきますが、その口座残高がある金額以下にならないように、全ポジション(含み益のあるものも含めて)が強制的に決済されるのがロスカットです。
では、具体的に説明をしましょう。
証拠金維持率という言葉に着目しましょう。
これは、次の式で算出されます。
証拠金維持率
= (純資産 - 注文証拠金)÷ ポジション必要証拠金 × 100
証拠金維持率が、ある値以下になるとロスカットが発生します。
そして、「ある値」というのは 50%であったり60%であったり、FX業者によって異なりますが、大体似たような値でしょう。
また、営業日のクローズ時に証拠金維持率が100%以下だと、ほぼ24時間後を期限として、100%になるまでは新規注文や出金ができなくなります。
そして、その期限までに、100%以下という状況が解消しないとロスカットが行われます。
100%以下の状況を解消するために、ポジションを減らしたり、証拠金を追加するための入金をしたりする方法があります。
ロスカットを避けるにはどうすればよい?
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ロスカットのルールが分かれば、それを避ける方法はおのずと分かってきますよね?
証拠金維持率は画面にリアルタイムに表示されるので、それが100%に近づいてきたら、純資産を増やすために口座に入金をする、ポジション量を減らす、といった方法でロスカットを避けることができます。
ここで非常に大切なことは資金管理という大きな観点から、ロスカットの避け方を考えるべきだということです。
ルール内容からも分かるように、含み損が資金に比して大きくなり過ぎることによって、ロスカットが発生するということです。
ということは資金管理をしかるべくしていれば、そもそもロスカットは発生し得ないということになります。
資金管理というのは、これ自体が大きなテーマであるため、そのやり方などについてはここでは割愛しますが、とても重要であることだけは覚えておくようにしましょう。
トレードから撤退せざるを得なくなった人のほとんどが資金管理に問題があったと言っても過言ではありません。
従って、ロスカットが起きそうな状況になった場合、基本的にはポジションを減らす、という方法をとるのが常道です。
ただし、以下の場合はこの口座に入金をするというアクションは問題ありません。
例えば、100万円をFXの投資金として考えて、それを前提に資金管理をしている場合、当初は100万円を口座に入金しないで、50万円だけしか入金していない場合、まだ50万円までは追加入金するようなケースです。
最初から全額を入金しないで、一部だけ入金をすると全額を入金した場合に比べて、当然、証拠金維持率が早めに小さくなってくるので、気の緩みを防いだり、取引量を間違えて多めにした場合に、その発見が早まったりという効果があります。
まとめ
もし、FX業者がロスカットということをしなければ、どういうことになるでしょうか。
含み損がどんどん増えて、口座にある純資産がやがてゼロになり、なおも含み損が増え続けると、純資産がマイナスになる、すなわち、追加資金を補填しないといけなくなり、それがもしできない場合は・・・大変ですよね。
このようなことになるのを防ぐ効果をロスカットは持っているということになります。
そして、ロスカットを避けようという心理が働くことにより、それが資金管理に対する意識の後押しにもなるという効果があるということも頭に入れておくようにしましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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