バウムテストとは?心理学から見た目的や分析法とそのやり方とは?

こんにちは。

あなたは今の悩みを解決するためのヒントが欲しい・・・でも、占ってもらうお金も時間もない・・・と考えているかもしれません。

どんな悩みにせよ自分の基本的な性格や、今の心理状態を知っておくことは大きなヒントになりますよね?

そのカギが心理学にある、そして紙とペンだけでできるとしたら・・?

今回はちょっと占いっぽいと感じるかもしれませんが「バウムテスト」とよばれるものがありますので、簡単な実践法についてご説明していきます。

Contents

バウムテストとは何か?

バウムテストとは心理学を学んだことがある方以外は、あまりなじみのない言葉かもしれませんね。

バウムとはドイツ語で樹木のことを意味するのですが、この樹木を使って自分自身を知るためのワークができるんですね。

バウムテストの具体的なやり方は?

さて具体的なやり方ですが、とても簡単です。

紙とペンを用意して「自由に木を描いてみよう」という本当に自由なテストです。

上手い・下手ではなくどう描いたかを分析するテストで、コッホ式とよばれる形式だと「実のある木を」と教示されて描きますが、高橋雅春式だとそれをどう描くかもテストします。

バウムテストの目的はどこにある?

このバウムテストという「木を描いてみましょう」という内容ですが、目的としては自分の性格(人物像の可能性)や現在の心理状態を知ることにあります。

でもそれってアンケート形式で答えた方が早いのでは・・と思いませんでしたか?

もちろんアンケート(質問紙法)と並行するのが一般的ですが、アンケートだと「はい・いいえ」や「5とてもあてはまる~1まったくあてはまらない」など答えが限定されてしまいますよね?

故意に「こんな性格に見られたい」と答えを歪めることも、比較的簡単にできてしまいます。

バウムテストは、よほど詳しくないとそれは困難なのですね。

というのも、よりその人の本心や無意識に近い部分をテストできるからなのです。

バウムテストの分析方法

ではどんなテストでどうやって分析するの?と、解説する前に、実際にあなたも簡単でいいので紙に木を描いてみることを実践してみてください。

本来であれば10~20分かけて描くテストなのですが、実際にご自身で木の絵を描いてもらうほうが、ここからの解説をより楽しんで頂けるかと思います。

描けましたか?

描けた木の絵をどのように分析するの?

では以下を見ていきましょう。

まずは全体的評価ということで、ここでは大まかな印象を見ます。

細かく描きこまれているとか力強いとか、そんな感じです。

また、ほんの一例ですが、上は精神性や意識、下は物質性や無意識を表していると言われています。

また右は男性性や未来や外交性を、そして左は女性性や過去や内省などを表しているとも言われています。

ここで挙げたのはあくまで分析のヒントであって「だからこの絵からこんな性格が読み取れる」とは断言できません。

読み取るのには本当に熟練を必要とするテストだからです。

ざっくりでいいから知りたいという人は、グリュンワルドという人が以下のような図表にまとめていますので参考にしてみてください。

描けた木の絵をどのように分析するの?

では細かく見ていきましょう。

木の位置は? サイズは? どれくらいリアルでしょうか?

筆圧は? どんなタッチで描かれていますか?

どこから見た木ですか?(パースペクティブと呼ばれます)

左右対称ですか? 透明性や陰影はどうですか?

と、いきなり質問責めにしてしまいましたが(笑)
専門家だとここまで詳しく見ます。

素人が心理テストとして気軽に行う場合は参考程度でいいと思います。

4. 内容分析
ざっくりと言えば「何を描き・何を描かなかったか」です。

たとえばですが葉っぱが一枚もない木だったらそれだけでも
特徴や個性が読み取れますよね。

また、一般的な木ではなく松や竹、ヤシや杉の木など
種類がすごく特徴的だったらそれも手がかりになりそうですね。

そのへんを見るのが内容分析です。

5. 総合評価
総合評価といってもつまりは1~4までからの内容を
全体的にストーリーとして「だからこういう性格の可能性がある」とか
「今こういう心理状態なのでは」とまとめるだけです。

だけですがこれが一番難しいです。

たとえて言うならタロットカードを引いた占い師が
断片的なキーワードから未来を告げるような作業でしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事を読む途中でわざわざ本当に木の絵を描いて下さった方も、心の中でだけにした方も、なんとなくやり方のようなものは見えてきたかと思います。

専門家に判断してもらうのが一番ですが、心理テストとして身近な人に試してみると意外な発見があるかもしれませんよ。

・バウムテストとは紙にペンで樹木の絵を自由に描いてもらうテスト
・アンケート式よりも自由度が高いので無意識に近い部分が見られる
・全体的評価、空間象徴の分析、形式分析、内容分析、総合評価の5段階にわけられる
・専門家でもかなりの知識と熟練度を要求される

というところがバウムテストの特徴ですね。

最後にまでお読みいただきまして、ありがとうございます。

お役に立つ内容であれば、シェアしていただけると嬉しいです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です